2025/06/27 15:00

コーディネートを考える上で、アイテムの組み合わせだけでなく「色の組み合わせ」もとても重要です。

色は、その人の印象を変える大きな要素で、コーディネートをおしゃれに見せるか、逆に少し野暮ったく見せるかに影響を与えます。
服のデザインと同じくらい、色の選び方と組み合わせは欠かせないポイントです。
ただ、カラーコーディネートには「難しそう」というイメージを持つ方も少なくありません。

そこで、アクセントカラーを使って簡単にいつものコーデをアップデートする方法をご紹介します。
毎日のスタイリングを新鮮で魅力的に変える小さなヒントをお楽しみください!


【スタイリングにおけるカラーコーデの基本】 

ファッションにおいて、カラーコーディネートは印象を左右する大切な要素です。
その基本として、「ベースカラー(基調色)」「アソートカラー(配合色)」「アクセントカラー(差し色)」の3つの要素があ
ります。


■ ベースカラーコーディネートの約70%を占める基調色で、全体の印象を決める重要な色。

ベースカラーは、コーディネートの大部分を占める色。ニュートラルカラーを基調にすれば、他の色が引き立つこと間違いなし!
ニュートラルカラー=無彩色で白、グレー、黒のことですがファッションではこれに近い彩度の低い色も含まれます。

■ アソートカラーベースカラーを引き立てる役割を持ち、約20~30%の割合で使うのが理想。

ベースカラーに組み合わせる色で、全体のまとまり感をアップ。暖色系や寒色系を組み合わせてイメージや季節感を演出。

アクセントカラーコーディネートの約10%を占める強調色で、配色にメリハリを加えるポイント!

アクセントカラーは、小さい面積でも大きなインパクトを与えます。
例えば、赤やイエローのアクセントをバッグやシューズで取り入れることで印象的に。

【簡単!カラーコーデのポイント】

1.ベースカラーから決めるとまとまりやすい

コーディネートの基本になる色なので、最初に決めると他の色合わせが決めやすくなります。

2.ベーシックカラーの活用
ベースカラーに迷ったら、ベーシックカラー(定番色)を選ぶのがベストです。
ベーシックカラー=白、グレー、黒、ベージュ、茶色、紺色
ほとんどの人のクローゼットにはこれらの色の服が揃っているので、すぐに取り入れやすい方法です。


3.全身の3色のうちベースカラーとアソートカラーの2色をベーシックカラーに
ベーシックカラー同士の組み合わせは、どの色でも上手くまとまります。




4.アクセントカラーを選ぶ
3色コーディネートを作る際は、2色をベーシックカラーでまとめ、残りの1色にアクセントカラーを選びましょう。好きな色やその日の気分に合わせた色選びがポイントです。
さらに、2色のコーディネートでも、1色に反対色を取り入れると、おしゃれ度がアップします。 
ちなみに、アクセントカラーとは『強調する』『引き立たせる』『目立たせる』という意味を持ちます。

● ベーシックカラー2色+アクセントカラー



単調な配色に対照的な色を少量加えることで、全体の配色に焦点を与え、より魅力的に引き立てることができます。



● 全体が暗いトーンで目立たない配色+明るい色




● 全体的に明るくソフトな配色+深い色・暗い色





● ニュートラルカラーの配色+鮮やかな色・強い色




◆アクセントカラーはビビッドカラーの赤や黄色、オレンジなど鮮やかな暖色系をイメージしがちですが、その目立ちやすさは、ベースカラーとの関係性で左右されます。



【オシャレUPなアクセントカラーコーデ】


■ グラデーション効果による配色

グラデーションとは、色彩や色調(トーン)をぼかし、濃淡によって段階的に変化させる表現のことです。
「グラデーション効果」=視覚的に人を引き付ける力があり、3色以上の配色でその魅力を最大限に発揮できます。
特に同系色の濃淡を使った『トーン・オン・トーン配色』にアクセントカラーを加えることで取り入れやすくなります。さらにアクセントカラーに反対色を選ぶことで、より洗練された上級者コーデを演出できます。

◇ 同系色の濃淡配色+反対色




■ セパレーション効果による配色

セパレーションとは、2色または多色の配色において、対比があいまいだったり強すぎる場合に、接する色の間にセパレーションカラー(分離色)を加えることで調和を図る方法です。
この分離色を取り入れることで、配色のバランスを整え、全体に統一感と引き締め効果を与えることができます。

 対比があいまいな色+分離色(セパレーションカラー)




■ 寒色系の配色に暖色系のアクセントカラー



■ 暖色系の配色に寒色系のアクセントカラー





3色配色の基本を押さえれば、簡単にカラーコーディネートが可能です。
また、柄物の洋服では、柄から1色をアクセントカラーとして取り入れると、全体がまとまった印象に仕上がります。
上級者向けの4色コーディネートでは、個性とバランスが重要になります。色を上手に取り入れて、自分らしいスタイリングを楽しんでみてください。