2025/08/15 15:00

パーティーや結婚式、ホテルのレストランなどで目にする「ドレスコード」。
「言葉は知っているけど、詳しくはよく分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、ビジネスやプライベートシーンでの服装マナーは、その人の品格や印象に直結します。
たとえば結婚式。会場の場所や時間帯、シチュエーションによって求められるドレスコードは異なります。
特に秋はブライダルシーズン本番!招待状を受け取る機会が増える方もいるのではないでしょうか。
その大切な日、場にそぐわない服装で困らないように、マナーに配慮した装いを心がけたいですよね。
このブログでは、大人として押さえておきたい「ドレスコード」の基本をご紹介します。
<格式順に7種類のドレスコード>
*『フォーマル』=1~3のフォーマル、セミフォーマル、インフォーマルが分類されます。
1.フォーマル(正礼装)
こちらは、日常ではあまり出番のない特別なドレスコードです。 最も格式が高く、厳粛な場で求められる服装です。
例えば、皇室の公式儀式や晩餐会、格式ある結婚式における花嫁や母親のドレスなどがこれに該当します。

【着用シーン】
記念式典、皇室行事、格式高い場所での結婚式・パーティー
【服装】
昼:アフタヌーンドレス
夜:イブニングドレス
和装:黒留袖、振袖
■セミアフタヌーンドレス・・・昼間に着用する最も格式の高い服装
・肌の露出を控えること(襟元が詰まったデザイン)
・ひざ下からロング丈
・7分袖から長袖
・光沢感のない生地(レース、シルク、ツィード)
ワンピース形式のロングドレスが正式なスタイルですが、アンサンブルやツーピース、スーツも適しています。
ただし、それらの場合は上下が同じ色・同じ素材であることが重要です。
■イブニングドレス・・・夜に着用する最も格式の高い服装
・袖なしで胸元や背中、肩を出したデザインのワンピース形式のロングドレス。
(マナーとして胸元・背中・肩に露出があるスタイル)
・スカート丈は、床に届く長さや靴先が少し見える程度のロング丈が一般的とされています。
・光沢感や高級感のある素材、装飾性が高く華やかな印象を与えるものが適しています。
(サテン、タフタ、レース、シフォンなど)
・デザインも自由度が高くバリエーションが豊富
「気を付ける点」
昼間と夜間では、素材や肌の露出具合に適したスタイルが異なるため、事前に開催時刻を確認することが重要です。
2.セミフォーマル(準礼装)
着る機会が比較的多いドレスコードです。
例えば、友人の結婚式に招待された際には、この服装が適しています。
フォーマルと同様、時間帯によって選ぶスタイルが変わるのも特徴。
上品で高級感があるデザインで、日中の場合は胸元・背中・肩の露出を控えた装いがポイントになります。

【着用シーン】
結婚式・披露宴、入学式・卒業式、記念式典、高級ホテルやレストランのパーティー
【服装】
昼:セミアフタヌーンドレス(朝から17時頃まで)
夜:カクテルドレス(夕方から夜)
■セミアフタヌーンドレス・・・昼間に着用する格式の高い服装
・フォーマルのアフタヌーンドレスよりも、デザインが自由。
・丈はひざ下~ロング丈
・袖あり(3分丈~長袖)
・露出は控えめなデザイン
・光沢感のない生地(レース、シルク、ツィードなど)
■カクテルドレス・・・夜に着用する格式の高い服装
カクテルドレスは、昼間に着用するセミアフタヌーンドレスと比べて、より華やかなデザインを選ぶのがポイントです。
・袖あり、袖なしのどちらもOK
・ひざ丈~ロング丈のワンピース、ロング丈のスカートやパンツスーツなど。
・透け感のあるシフォン素材、シルク素材、レースや光沢感のある素材。
・セミアフタヌーンドレスと違って胸元・背中・肩などに露出があるのが特徴。
「気を付ける点」
昼間と夜間では、素材や肌の露出具合に適したスタイルが異なるため、事前に開催時刻を確認することが重要です。
3.インフォーマル(略礼装・平服)
最も着る機会の多いドレスコード。自由度の高いフォーマルスタイルです。
幅広いシーンで活用できるため、訪れる場所の雰囲気に合わせることが大切です。
基本はドレッシーな装いを選び、場にふさわしい印象を心がけましょう。

【着用シーン】
格式張らない(一般的な)結婚式・披露宴、パーティー、七五三、結婚式二次会
【服装】
ワンピース、ドレス、スーツ
*「平服」の扱い
結婚式の招待状に「平服でお越しください」と記されている場合、「平服」は普段着という意味ではありません。 誤解して普段の洋服で参加し、恥ずかしい思いをした方もいるかもしれません。
このドレスコードはフォーマルの中でもカジュアル寄りのスタイルを指し、ドレッシーなワンピースやスーツなどの装いが適しています。場にふさわしい品位を大切にしましょう。
「避けた方がいいもの」
露出が高い服装。ノースリーブの場合は、ボレロやショールなどを合わせると良いでしょう。
*「カジュアル」=4~7のスマートエレガンス、カジュアルエレガンス、ビジネスアタイア、スマートカジュアルが分類されます。
4.スマートエレガンス
頻繁に着るドレスコードの一つで、フォーマル寄りのドレッシーなスタイルです。
「カジュアル」の中で最もフォーマルに近いスマートエレガンスは、厳密な基準がないため、訪れる場所の雰囲気に合わせるセンスが問われます。
エレガントさとバランスを意識して、場にふさわしい装いを楽しみましょう。

【着用シーン】
カジュアルウエディング、結婚式二次会、パーティー、お食事会
【服装】
ワンピース、ドレス、上品なスーツ
「避けた方がいいもの」
露出の多い洋服、カジュアルな服装
5.カジュアルエレガンス
着る機会の多いドレスコードの一つ。スマートエレガンスよりもカジュアル寄りながらも、上品な服装です。
カジュアル(フォーマルよりも)でありながらも、エレガンスを感じさせるスタイル。
光沢感や透け感のある素材のトップスやボトムを取り入れることで、カジュアルエレガンスのスタイルに。

【着用シーン】
結婚式二次会、パーティー、お食事会
【服装】
ワンピース、上品なブラウス×ボトムス
「避けた方がいいもの」
露出の多い洋服、Tシャツ、ジーンズなどカジュアルな服装。カジュアルな素材(スエットやデニム)の洋服。
6.ビジネスアタイア
ビジネスシーンでは基本的にスーツが求められますが、落ち着いた印象を保ちながらも華やかさを取り入れることで、場の雰囲気に寄り添うことができます。
パーティーのニュアンスが強い場合には、上品なワンピースを選んでもOK。

【着用シーン】
企業主催の式典・パーティー、仕事関連のパーティー、株主総会
【服装】
ドレッシーなスーツ、ワンピーススーツ、スカートスーツ、ワンピース
「避けた方がいいもの」
露出の多い洋服、Tシャツ、ジーンズなどカジュアル過ぎる服装。
7.スマートカジュアル
一番カジュアルに近い服装のきれいめカジュアルスタイル。基本は品のある印象にまとめることです。
カジュアルでもきれいめのファッションに仕上げ、素材もカジュアル過ぎないものを選ぶことがポイントです。
あくまでも普段着ではないことを意識しましょう。

【着用シーン】
レストランでの食事、ホテルでのアフタヌーンティー、学校行事、カジュアルなパーティー
【服装】
ワンピース、トップス×ボトムス(例:エレガントなブラウス×スカート)
「避けた方がいいもの」
カジュアルなニット、スニーカー、Tシャツ、ダメージジーンズ、露出の多い洋服、ミニスカート、ショートパンツ

ドレスコードについてお伝えしましたが、シーンごとに求められるルールやニュアンスが微妙に異なります。
このブログが、皆さまの服装選びをサポートできる一助となれば幸いです。
マナーを意識した装いで、特別な日を楽しんで下さい。