2025/09/12 13:00



今年の秋冬は、ちょっと懐かしくて、でも新しい――そんなクラシックなムードがファッションの主役です。
 歴史を感じるデザインや、貴族っぽいディテールが今っぽくアップデートされて、ランウェイでも存在感たっぷり。
 先シーズンからの継続のレースは、ゴシックやヴィクトリアンな雰囲気から、センシュアルなランジェリーテイストまで幅広く登場しています。
 細身のナローシルエットや、ブルジョア感のあるレディライクなスタイルも多く見られて、女性らしさを楽しむにはぴったりのシーズン。
 今回は、そんな2025–26秋冬のトレンドを、気軽にチェックしていきましょう!


■ レディライク

この秋冬、ファッションはどこか懐かしくて、でも新しい空気をまとっています。 ジャケットとスカートのセットアップは、きちんと感と上品さが漂う“オールドマネー”な雰囲気。 
でも、クラシックになりすぎないように、インナーや小物、タイツで遊び心をプラスするのが今っぽい着こなしです。
たとえば、膝下丈のスカートにショートジャケットを合わせて、すっきりとした縦長ラインを意識することで、スタイルアップ効果抜群!
そこにカラータイツを効かせれば、スタイリングがぐっと引き締まります。
気取らず、でもちょっと背筋が伸びるような、そんな秋冬スタイルを楽しんでみませんか?

デニム素材のペプラムジャケットとミディ丈スカートのセットアップは、上品さとカジュアルさを兼ね備えたスタイル。
構築的なシルエットが女性らしさを引き立てつつ、デニムの程よい抜け感が日常にも自然に馴染みます。
そこにカラータイツや鮮やかなシューズを合わせれば、クラシックになりすぎず、今っぽさを感じさせる絶妙なバランスが完成。
レオパード柄は、ブルジョワ風のコーディネートにスパイスを加えるアイテムとして活躍。バッグやシューズなどの小物使いはもちろん、ワンピースやアウターで大胆に取り入れることで、洗練された強さと華やかさを演出できます。

太めのベルトでウエストをきゅっと締めれば、メリハリのあるベルテッドシルエットが生まれ、エレガントな印象に。
さらに、ジャケットやニットの首元にロングスカーフをリボン結びで添えると、クラシカルなムードが漂い、今季らしいディテール使いがスタイル全体を格上げしてくれます。


<コンパクトジャケット>

―コンパクトジャケットで叶える、品よくスタイルアップー

今季注目の“淑女ジャケット”は、サイズ感がぐっとコンパクトに。
ノーカラーのすっきりとしたデザインが、レディライクな雰囲気を引き立ててくれます。
短め丈のジャケットは、ミディ丈スカートやハイウエストパンツと合わせることで、自然と脚長効果も◎
スタイルアップを叶えながら、上品さも忘れないのがこのアイテムの魅力です。 
さらに、インナーや小物とのレイヤードで、さまざまな表情を楽しめるのも嬉しいポイント。 クラシックなムードに、今っぽさをひとさじ加えた着こなしを楽しんでみては。

<ペプラム>

― ペプラムで描く、しなやかなフェミニンラインー

今季、改めて注目を集めているのが“ペプラム”のディテール。
 ウエストまわりにふわりと広がるシルエットが、女性らしい曲線を美しく引き立ててくれます。
 トップスとして取り入れれば、スカートにもパンツにも合わせやすく、スタイリングの幅もぐっと広がります。
足元にはヒールのあるパンプスを添えて、フェミニンさをとことん楽しむのが今の気分。
 甘すぎず、でもしっかり女性らしい――そんな絶妙なバランスを叶えてくれるペプラムスタイルは、秋冬のワードローブにぜひ加えたい一着です。


<ミディ丈>
― 知的で上品。ミディ丈スカートが主役の秋冬スタイルー

2025年秋冬、スカートのトレンドは“ひざ下”がキーワード。
ミディ丈のスカートは、どこか知的で落ち着いた雰囲気をまといながら、女性らしさもしっかりと引き立ててくれる優秀アイテムです。 
今季は、シルエットや素材のバリエーションも豊富で、レディライクな装いからエレガントなスタイルまで幅広く活躍。 トップスやアウターとの組み合わせ次第で、クラシックにもモダンにも仕上がるのが魅力です。
 一枚あるだけで、秋冬のコーディネートがぐっと品よくまとまるはず。



■ レース

― レースが主役。秋冬に咲く繊細なフェミニティー

2025年秋冬は、レースアイテムがまさに豊作のシーズン。 シアーなブラウスやランジェリー風のスリップドレス、かぎ針編みのドレスに、ゴシックなムードを漂わせるダークスタイルまで――そのバリエーションは実に多彩です。

先シーズンから続くレース人気は、秋冬の空気の中でもしっかりと存在感を放ち、今季のムードを支える重要なエレメントに。 
繊細で贅沢なテクスチャーは、職人技のアルティザンの結晶。ホワイトやパステルでロマンティックに、ブラックやディープカラーでゴシック&ヴィクトリアンな世界観を演出するなど、色使いによって印象も自在に変化します。
ワンピースやスカートにたっぷりとレースをあしらったスタイルは、引き続き人気。 
秋冬らしく着こなすなら、重厚感のある素材とのコントラストを意識するのがポイント。
 肌から透ける繊細さは、成熟したエレガンスを象徴し、装いに深みを与えてくれます


繊細なリバーレースのブラウスにミディ丈スカートを合わせたスタイルは、秋冬らしいフェミニンなムードを漂わせながらも、洗練された印象に仕上がります。
白のレースブラウスには、黒のペプラムスカートを合わせてモノトーンでまとめることで、甘さを抑えた大人の上品さが際立ちます。
足元には白のロングブーツや黒のヒールを選び、ロマンティックなトップスにシャープなエッジを添えて。
一方、パステルピンクのレースブラウスには、トレンドカラーのボルドーのミディ丈スカートを合わせて、柔らかさと深みのある色彩のコントラストを楽しんで。
足元は同系色のショートブーツやパンプスで統一感を持たせ、エレガントな雰囲気に。仕上げにパープルのバッグを差し色として加えれば、全体のカラーコーディネートが引き締まり、視線を集めるスタイルが完成します。



■ ヒストリカル デザイン(歴史的デザイン)

―ディテールで魅せる、ヴィクトリアンスタイルー

今季のトレンドに新たに加わったのが、まるで物語の中から抜け出してきたような装飾ブラウス。 ロマンティックでどこか貴族的なムードを漂わせるデザインは、エレガントなスタイルを一気に格上げしてくれます。

16〜19世紀の歴史的なヨーロッパファッションを現代に蘇らせ、リアルクローズとして再構築するブランドが続々登場。 ひだ襟やマント、ドレープなど、クラシカルなディテールをモダンにアレンジしたアイテムは、まさに今季の注目株です。

日常に取り入れるなら、フリルやレースをあしらったブラウスやワンピースがおすすめです。
 ベロアやシルクなど光沢のある素材を選べば、ヴィクトリアンな雰囲気がぐっと高まり、スタイリングに深みが生まれます。

コレクションではエリザベスカラーやコルセット、クリノリン、さらには海賊風ルックまで登場。――歴史を感じさせるディテールが、今のファッションに新しい風を吹き込んでいます。 
一点投入するだけで、日常が少しドラマティックに変わる。そんな“ディテールの魔法”を楽しんでみてはいかがでしょうか。


レースやフリルのディテールは今季も継続してトレンドの中心に。繊細な装飾が、秋冬の装いに優雅さと深みを添えてくれます。
特に注目は、ヒストリカルなデザイン。19世紀のバッスルスタイルから着想を得たデニムのティアードスカートは、クラシカルでありながらモダンな抜け感を演出できるアイテムです。
レースブラウスと合わせれば、甘さとカジュアルさのバランスが絶妙なスタイルに。さらに、ベルベットのジャケットやロングブーツをプラスすれば、ヴィクトリアンムードが漂う華やかなコーディネートに仕上がります。
フリルブラウス×ベルベットスカートの組み合わせには、太めのベルトでウエストを引き締めてメリハリを。
足元には赤のシューズを合わせて、クラシカルな雰囲気に遊び心を加えるのが今季流。
モノトーンでまとめれば、シックで洗練されたヴィクトリアン・スタイルが完成します。